きわめて地域限定! 「籾すり機能付きコイン精米機」の話。

いきなりクイズめいた話になりますが、読者のみなさんは「籾米」と「玄米」の違いをご存じでしょうか? 農家の方やコイン精米機のヘビーユーザーはともかく、一般の方はその違いが分からないかもしれませんね。知らなくてもご飯は食べられますし。

福井県内各地のコイン精米機を巡っていて、時折「籾は入れないでください」という注意書きに出会うのも、そうした違いがなかなか浸透していないことの表れではないかと思います……ところが! 所変われば品変わるといいましょうか、とある地域には「籾すり機能付きのコイン精米機」があるというではありませんか。

そのメーカーの一つが、山形県天童市にある山本製作所。同社が出している『こめ太郎』というコイン精米機にはなんと「もみ・玄米用」と称したタイプがあるのです。福井県内で100件以上の物件を見てきても出会ったことのない「籾すり機能付きのコイン精米機」。どこに行けば見られるのか、山本製作所の農機営業部さんに電凸してみました。

――籾すり機能付きのコイン精米機って珍しいと思うんですけど、福井県内での納入実績ってあるんですか?

いやあ、ないですね。北陸全体でみても籾すり付きを納入したことはないです。そもそも北陸は玄米保存の地域ですから。

――ということは、籾つきで米を保存する地域があるということですか?

ありますよ。知る範囲では、岩手の一部とか茨城、長野、山梨、岐阜の一部……あと南九州は籾つきで保存する地域が多いですね。

――(この時点で吃驚)籾すり付きの精米機作ってるのって御社だけでしょうね。

いえいえ、大手さんも作っていらっしゃいますよ。クボタさんとか井関さんとか。あとは当社ですね。

――(また吃驚)御社だけじゃないんですか! 行くところに行けば、籾すり付き精米機って当たり前に見られるんですね。なんで籾付きで保存するんでしょう?

うーん……よく分かりませんけど、慣習的なものがあるんじゃないでしょうか。何百年も前から「米は籾付きで保存する」ことが当たり前になっているというか。

いやあ、『秘密のケンミンSHOW』ばりの新事実を発見できました。ただ、話を聞く限りにおいては「籾付き保存」の地域はけっこう限定されていますね。いまだまみえぬ「籾すり機能付きのコイン精米機」。遭遇したらツーショットで記念撮影しちゃいますよたぶん。

突然の電話取材にご協力くださった山本製作所さん、どうもありがとうございました!

タグ:

この記事についてのコメント